医療/看護/福祉

コロナウイルス感染拡大防止『いま私たちにできること』~前半~

怯えた顔をした仮面を持った人
新型のコロナウイルスが流行り始めて数か月…もう自分たちにできる感染予防はないですか?他に対策できることがあれば知りたい。

 

こんなお悩みを解決します。

 

本記事の内容

  • 新型コロナウイルスへの感染予防対策5つ
  • 私たちに今できること

 

この記事を書いている私は元ナースです。今は休職中ですが、以前は総合病院の看護師として働いていました。

これまで勉強してきた医療従事者としての感染症予防対策に関する知識と、

1人の人間として今できるコロナウイルス感染症の予防についてお話します。

 

コロナウイルスが今とても騒がれていますが、今回話す感染予防対策については、他のインフルエンザウイルスや菌などの感染症予防対策にもつながります。

ただ、コロナウイルス以外にも気を付けるべき病気や感染症があることだけは覚えておいてほしいです。




 

コロナウイルスやインフルエンザなどへの感染予防

マスクをしている女性

今回のコロナウイルスへの感染予防対策としては、大きく分けて5つあります。

 

感染予防5つ

  1. 普段からできる衛生学的なこと
  2. これまでの生活/行動パターンを変える
  3. 免疫力を高める努力
  4. 清潔な生活環境へととのえる
  5. 家から出ずに済むサービスの活用

 

それでは、1つずつ詳しく解説していきますね。

 

感染予防その1.普段からできる手洗い・うがいなどの衛生学的なこと

水道水での手洗い

 

「衛生学的なこと」と言われると難しく感じてしまいますが、私たちが普段やっている手洗いやうがいのことです。

 

手洗い

しっかりと手についた菌やウイルスを洗い流します。手洗いで気を付けることは、

  • 洗う場所
  • 洗う時間

 

洗う場所は手のひら、手の甲、指の間、指、爪の周り、爪の中、手首です。

特にこの中でも、親指と人差し指の間、爪、手首は洗い忘れが多いので、気をつけてください。

 

洗う時間に関しては、最低でも冷水なら1分以上とは言われていますが、毎回そんな秒数なんて計れませんよね。

そこで、今ちょうどいい手洗いの時間として推奨されている歌が「ハッピーバースデートゥーユー♪」

誕生日には必ずと言って良いほど歌われている歌ですが、これを2回繰り返して歌うと手洗いに丁度良い時間になるといいます。

 

私も実際に歌ってみましたが、、35秒くらいでした。

 

うがい

うがいにも2通りあって、ガラガラうがい(喉)とグチュグチュうがい(口の中)があります。

ここで大事なのが、どちらのうがいを先にするのか問題です。

 

①ガラガラうがい(のど) → ②グチュグチュうがい(口の中)

 

イソジンを使ったうがいもありますが、うがいをすること自体に大きな意味があるので、水やお茶でもまったく問題ありません。

 

アルコール手指消毒

アルコールによる消毒

今回の新型コロナウイルスには、アルコールが効果的という研究結果が出ています。

十分な手洗いができない場面や手洗いに加えた感染予防対策の1つとして、手指消毒がとても推奨されています。

手指消毒も、ただアルコール液をつければ終わりというわけではありません。

 

手のひらにアルコールを1プッシュ → 手を洗うように、アルコールを手全体にすり込む

 

1プッシュするアルコールの量は、ポンプを押しても下がらなくなるまで押し続け、その際に出てきた液量すべてです。

ポンプから出たアルコール消毒液の量が不足していると、感染予防の効果は低くなってしまいます。

 

まずは消毒液の容器や説明書に書いてある使用方法をよく読んで、それに従ってくださいね。

 

マスクの着用

マスクが手に入らないのではどうしようもないのですが、感染症予防にマスクは欠かすことができません。

今回の新型コロナウイルスでは空気感染というよりは飛沫感染のほうが強いと言われています。

 

他人からの唾液や鼻水などの飛沫を浴びないことはもちろんですが、自分の飛沫を他人へ飛ばさないためにもマスクは重要です。

マスクには、一般的なものとして使い捨てタイプ(不織布マスク)と繰り返し使えるタイプ(布マスク)がありますが、

飛沫感染を防ぐといった意味では布マスクでも問題はありません。

 

ただし、ウイルスや花粉などの細かい粒子の物質は通してしまうため、マスクを選ぶ際には何に対応したマスクなのかチェックできるといいですね。

マスクの正しい取り扱い方については、マスクの予防効果を下げる絶対にしてはダメな行動【マスクのトリセツ】で解説しています。

顎にしているマスク
新型肺炎にはN95?マスクのトリセツで学ぶ『効果を下げるダメ行動』

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感染予防その2.これまでの生活/行動パターンを変える

人ごみ

 

「生活行動パターンを変える」ことが、どういうことなのかよく分かっていない方も多いと思いますが

普段の生活や行動のパターンを変えるだけで感染症の予防に期待できます。

 

人ごみを避ける

大学の講堂

国内でコロナウイルス感染を確認してから、ずっと政府が国民へお達ししているのが「人ごみを避ける」

日本で感染が拡大している原因場所の1つとして、多くの人が近い距離にいながら長い時間を過ごす密室空間

現在、よく感染者が確認されているのがライブハウスやスポーツジム、○○教室や△△お祭りといった人が一堂に会する場所です。

 

人ごみは、これだけではありません。

街に出てお店で買い物をしていても、家族と喋っていても、ウイルスに感染してしまうリスクは0ではありません。そんな私たちに今できることは、

 

  • 買い物に行く時間帯を変える
  • パチンコ店や雀荘、カラオケボックスやボーリング場などに行かない
  • 家族内で食事の時間をズラす

 

買い物も閉店の1時間前にすることで、夕飯時やお昼時の人ごみを避けることができます。

私も実際に昨晩やってみましたが、仮にすれ違っても数組程度ですし、それぞれに一定距離が保てるのでとてもおススメです。

 

家族みんなで同じ時間に1つの食卓を囲みながら楽しく食事をしたい気持ちは痛いほど分かります。

それでも、コロナウイルスへの感染予防のために、今私たちにできることは、外で働く親と家で過ごす子供の接触時間を密に作らないこと。

大人から子どもへ、子どもから大人へウイルス感染を少しでも防ぐために、可能であれば家族内で生活時間を少しズラしてあげるのも1つの方法です。

 

帰宅後の着替え~お風呂までを早く済ませる

ブーツと靴下

これまでは、仕事や学校から帰って着替えないままご飯を食べていたかもしれませんが、それアウトです。

今アウトというより、ずっとアウトですね。

 

外へ着ていった服には、色んな菌やウイルス・花粉などが付いています。

そんな服をずっと着たまま家の中をうろちょろすると、それらをすべてまき散らすことになりかねません。

帰宅後は着替えをできるだけ素早く済ませて、お風呂に入るまでの時間ができるだけ短くなるようにするといいです。

 

感染予防その3.免疫力を高める努力

ランニング

難しそうでも意外と簡単にできるのが免疫力を高めることです。

 

免疫力を高める方法

  • 食事はきちんと栄養バランスのとれたものを食べる
  • 睡眠時間は7時間以上
  • 適度な運動やストレッチ
  • ストレスを溜めない
  • よく笑う

 

笑うとガン細胞でさえ消えてしまうことがあるくらい、笑顔はすごいパワーを持っています。

睡眠も時間だけを意識するのではなく、質の良い睡眠を心がけるのがいいです。

「病は気から」という言葉がありますが、この言葉は本当だと私は思っていて、心が病むと体まで弱った気になってしまうことってありませんか。

 

ウイルスに対抗してくれる免疫力の必要性があまり報道されていないコロナウイルスの感染拡大ですが、今回の新型コロナウイルス感染症においては免疫力の高い若年層の人は発症しても重症化しにくいと言われています。

ただし、免疫力というのは年齢を重ねるにしたがって低下していくものですし、好き嫌いやアレルギーなどのあるお子さんには免疫力の低下に対して親御さんの不安もあるかと思います。

少しでも免疫力を維持して高めるためにも、毎日バランスのとれた栄養のある食事を摂って、よく寝て、よく笑うように心がけましょう。


>> こどもの免疫力が高まる【こどもバナナ青汁】

 

長くなっってしまったので、続きは【2020/3/6最新】コロナウイルス感染予防『いま私たちにできること』~後半~でお届けします。こちらでは、

 

  • 清潔な生活環境へ整える
  • 家から出ずに済むサービスの活用

 

などの多角的にとらえたコロナウイルス感染予防についてお話しています。

親子の手
コロナウイルス感染拡大防止『いま私たちにできること』~後半~

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