1月9日、ジャスティンビーバーさんが
ライム病にかかり闘病していたことを明らかにしました。
以前にも、アヴリルラヴィーンさんがライム病との闘病を告白し
話題になりました。
目次
ライム病とは?
野鼠や小鳥などを保菌動物とし、野生のマダニ科マダニ属(Ixodes)のダニによって媒介される人獣共通の細菌(スピロヘータ)による感染症
ダニに噛まれたことによってかかる病気の1つで
山や草木が生い茂る場所での活動によって感染する人が多くいます。
ライム病に見られる症状
初期症状としては噛まれた患部を囲むように限局的に遊走性紅斑が見られ
それに伴い、場合によっては関節炎や神経症状、他の部位や心臓といった全身に症状が広がっていきます。
病状が進行すると、髄膜炎、心筋炎などといった重篤な症状も引き起こします。
【アヴリルラヴィーン】ライム病の5年間
『たった1回の虫刺されが…』『私は死にかけた』
ライム病との闘病生活を振り返り、そう語ったアヴリルラヴィーン
2014年には自身がライム病を患っていることを公表しました。
一時は寝たきり生活を送り『死を意識した』というほど病状が悪化していたアヴリルですが
2018年には新作のアルバムリリース発表とともに表舞台への復帰を果たしています。
現在、アヴリルはライム病への認識や理解を広めるために財団を立ち上げ
ライム病に関する情報や予防についてウェブサイトで発信しています。
【ジャスティンビーバー】のライム病
先日、アヴリルラヴィーン同様にライム病を患っていることを公表したジャスティンビーバー
ジャスティンは日本の大手携帯会社ソフトバンクのCM出演でも話題になりました。
2020年に4年ぶりとなるニューシングルを発売すると同時に
ライム病にかかり治療を受けていたことや、その詳細については
今後のYouTube動画内で説明することを明かしました。
度々報じられていたジャスティンの奇行も
ライム病によるものだったのか…
詳しいことは今のところ分かりませんが
ジャスティンビーバーもライム病で苦しんでいたことは間違いありません。
アヴリルとジャスティンの共通点は『カナダ』
アヴリルラヴィーンとジャスティンビーバー
2人のライム病にかかった時期こそ違いますが
ある❝共通点❞がありました。
ジャスティンビーバーのライム病告白のニュースを見て
ピンと来た人ももしかしたらいるかもしれません。それが
『カナダ』
2人ともカナダ出身のシンガー。
北米・カナダでは数年前からライム病が流行しています。
留学やワーホリ、観光などもで多くの日本人が訪れるカナダ
渡航の際は十分気を付けなければいけません。
2017年5月にカナダ日本国大使館HPにもライム病警告
在カナダ日本大使館は、2017年5月にライム病の警告を発表していました。
「在留邦人の皆様へ」としたうえで
5月23日、オタワ市公衆衛生局より、オタワでは通常発せられない、ライム病(Lyme disease)の原因菌を保有するマダニに関する警告が発せられました。
したがって、草むらや、トレッキングなどで森林を歩く際は、長そでのシャツや長ズボンを着用し、予防に留意されることをお勧めします。
(出典:在カナダ日本国大使館)
この警告が在カナダ日本国大使館から発表された同日、
CBCニュースもライム病流行について報じ
その内容が大使館のHPに掲載されていました。
「Ottawa now at-risk area for Lyme disease」(5月23日、CBCニュース)
2016年から2017年の初期にオタワ市内で採取したマダニの20%に、ライム病の原因菌(スピロヘータ)を保有するマダニが確認されたため、オタワ市公衆衛生局は、今年のマダニの季節が始まるのと同時に、オタワ市内でのマダニの警告を発した。今回保菌が確認されたマダニは、森林地帯だけではなく市内の草むらなどでも採取されたものであった。アルゴンキン動物病院の獣医Dr. Kevin McIntoshによれば、「犬の散歩の際に、犬がマダニに刺されたためか、すでに多くの犬の飼い主が獣医を受診している」とのこと。すでにオタワ市内の動物病院へは、公衆衛生局から警告が行われている。実際、過去に比べ、ライム病は増加傾向にある。オタワ市内で、2010年では、7人であったライム病患者が、2016年では、76人が確認された。予防として、野外での活動時は、長そで長ズボンを着用し、肌の露出を避けることが重要で、森林などから帰ってきたら、服や髪の毛などにダニが付着していないか、またペットの毛に付着していないかよく観察することが大事である。
(出典:在カナダ日本国大使館)
ライム病にならないためにできること
世界各地にはライム病以外にも
たくさんの病気や感染症などがあります。
それはもちろん日本国内でも同じです。
ジャスティンビーバーやアヴリルラヴィーンの告白で知った人も多いと思いますが
北米で流行し、日本の東北地方でも感染報告がされている
「ライム病」
ライム病にかからないために私たちができることを
知って、そして実践しましょう。
ライム病などの病気から身を守る対策をとる
上述した在カナダ日本国大使館が発表した
ライム病警告の中にもあるように、
- 野外(草むらや森林)で活動する場合は肌を露出しない格好で行う
- 長袖・長ズボンを着用し予防する
- 靴下も足首が出ないようできるだけ長いものを履く
- ペットの散歩から帰宅したらダニが付着していないかペットの毛を確認する
- 自分自身の髪の毛や服にもダニが付いていないか確認する
私もオーストラリアのケアンズ滞在中に
サンドフライに足を数十か所以上も刺されて病院に駆け込んだことがあります。
今でも後悔しているのは、
「あのとき肌を露出していなければ…」ということだけです。
蚊より強烈なかゆみ!オーストラリアの吸血バエ『サンドフライ』に要注意
-
オーストラリアのケアンズにはゴキブリがいっぱい!大嫌いすぎて間違った撃退法
続きを見る
海外渡航届をしっかり出す
上に書いたような予防以外にも
私たちにできることがまだあります。それは、
『海外渡航届』をきちんと提出して海外へ行くこと
旅券法第16条により義務付けられている
「在留届の提出」ですが
留学やワーホリ中にも私の周りに在留届を出していない人がいました。
最近はわざわざ大使館や総領事館へ出向かなくても
ネットから在留届が簡単に提出できます。
在留届を出すことの意味は、海外で事件や事故に巻き込まれたときに
速やかに情報収集がなされたり、
日本に残る家族にへできるだけ早く連絡をとるためでもありますが
それ以外にも、今回のようなライム病といった現地での感染症の流行や
予測される暴動やテロといった場所や日付についても
HP上やメールで知らせてくれるので、無事に日本に帰ってきたときは
「登録していておいて良かったな」と実感します。
カナダ出身のアヴリルとジャスティンがかかった『ライム病』は治る
ライム病にかかったアヴリルラヴィーンもジャスティンビーバーも
カナダ出身ということで正直驚きました。
現在、ライム病に治療薬や予防薬などありませんが
早期にきちんとした治療をすれば治る病気です。
『カナダ=ライム病で危険』というわけではありません。
ジャスティンもアヴリルもライム病を克服しています。
必要以上に怖がる必要はないですので、
山へ出かけるときも海外へ出かけるときも
自分にできることはすべてやって、予防できることは予防しましょう。