何をどう考えて良いか分からないことも多いですよね。
今回は、自分の将来を決める(正確には決めさせられる)高校生や社会に出る大学生、すでに働いている社会人の方、
自分のこれからの方向性を決めるのに迷っているという方へ向けて将来を決められないときに考える3つのことについてお話ししたいと思います。
将来を決められないときは自分の中にある『大切にしたいこと/もの』を明確にする
生きていく中では様々な岐路に立たされることがあります。
ただ、このときに自分の中にしっかりと軸があると、考えや気持ちがぶれにくくなってきます。
大切にしたいこと・もの
将来を考える上で最も優先して考えたいののが、自分が一番大切にしたいことは何なのかということです。
何があっても譲れない・譲りたくないことや、いろんな決断をする際にこれだけは守りたい自分の気持ちというものがあります。
私はというと、大切にしたいこと(もの)は「家族」「母」です。海外にひとりで出ている時間があったからこそ気づけたことだと思っています。
仕事もプライベートも大切ですが、私にとって家族は一番大切にしたいものでもあります。
海外生活中に年間を通して一人で色んなイベントを経験しました。元々、一人の時間が好きで引きこもりがちな私は海外でもその性格は変わりませんでした。(当たり前)
大切にしたいのは自分かそれ以外か
ですが、海外で誕生日やクリスマス、年末年始を一人で何度も過ごしているうちに「次のお正月は家族と過ごしたい」「私にとって1番大切なのは家族だ」ということに気づきました。
海外に出ずに日本にずっといて家族と一緒に暮らしていたら、自分にとって本当に大切なものに気づけずにいたと思っています。
私にとっては家族が、お母さんが大切なので、これらを守るため・幸せにするために、私は働きます。
働くことは自分のためでもありますが、母に少しでも楽をさせてあげたいという思いが根底にはあります。
「今の自分自身にとって大切なことは何か」と突き詰めて考えると、これまで知らなかった本当の自分の気持ちに気づけるかもしれません。
自分の将来を決める際には一度立ち止まり、自分の本心と向き合って会話をすることで、自分のした選択に悔いなく納得のいくものに繋がっていきます。
将来を決められないときは自分の中にある『やりたいこと』を見つめる
「自分は欲張りだなぁ…」と思ったことはないですか?
人間にはさまざまな❝欲❞というものがあります。
- 食欲
- 睡眠欲
- 性欲
- 承認欲(承認欲求) など
自分の中の「やりたいこと」を洗い出す方法
「やりたいこと」をノートに書きだし、やりたいことそれぞれに順番やレベルを付けます。
そして、そのやりたいことを成し遂げるために自分はこれから何をしなければならないのか、と一つひとつステップを考えていきます。
大目標を支える中目標、中目標を支える小目標を設定してあげて、小→大目標に向かって、少しずつ小さなものから取り組みやすいことを目標に設定します。
「やりたいこと」を文字に起こして意識する時間を長くすると、自分がどれだけその「やりたいこと」に対して本気なのか見ることもできますし、
常に人生の目的・目標を見失わず前に進むことができます。
私の場合は年齢ごとに、
〇歳 看護師になる
〇歳 世界をめぐるクルーズ船に乗って働く
〇歳 移動販売でサンドイッチ・バーガーを販売
といった感じでノートに書いていました。
ただ願って終わらせないためにも、年齢とともに自分のやりたいことを文字に起こして常に意識するようにしています。
※実現できるかは別の話。夢ややりたいことが変わることもよくありますから(笑)
将来は「やりたいこと」の欲を満たす人生にする
「本当に自分がやりたいことは何なのか」ということを明確にすることで、
それを達成するために自分がこれからやらなければならないことがはっきりとしてきます。
それでも人間ですから怠けてしまいたいときもありますし、それは仕方がありません。
ですが、それを仕方ないことと受け流すのも律してあげるのも自分です。
『やりたいことは全部やる』『履けるわらじは履けるだけ履く』『やらずに後悔よりやって後悔』が私のモットーです。
やりたいことが変化していったとしても、私がそれをやり遂げたいという気持ちと、それに向けて努力したことに変わりはありません。
自分の本心と常に向き合い「今自分は何がやりたいのか」「やりたいことは何なのか」を聞いていくと
自分が今とるべき行動や選ぶべき選択肢が自ずと見えてくるはずです。
将来を決められないときは自分の中にある『いやなこと』を考える
「やりたいこと」を明確にすると同時に、「いやなこと」「やりたくないこと」を自分自身に問います。
就職先を決める際にも条件を絞っていきますよね。
それと同じでこれは許容できても、これだけは無理という自分の思い・考えを整理します。
当然ですが、社会に出て働くと「やりたくない」ということは簡単にはできません。
看護師の場合(例)
- 夜勤をしない
- オペ室はイヤ
- 病棟勤務はしない
という具合に、自分の「やりたくないこと」の最低条件を決めます。
そうすればそもそも❝日勤のみ❞ ❝外来勤務❞ ❝オペ室以外❞ の看護師を募集する病院を探すことができます。
自分の「やりたくないこと」「やりたいこと」をはっきりとさせておくだけで、進路を選ぶときや仕事を決めるときにも役に立ちます。
各企業の提示している労働条件の内容が自分の「やりたくないこと」に当てはまっていたら、他の企業をまた探せばいいだけの話です。
会社は沢山、働き方もたくさんあります。
ネガティブなことを肯定するには、ポジティブなことを肯定するよりもパワーが必要
「やりたくないこと」を考える場合には、そのときに"どうしてそれがイヤなのか" "やりたくない理由"というのをきちんと言えるようにしておくことをおすすめします。
意志を強く持って自分の人生の選択ができるようにしておくと、人生の芯が揺らぎません。
何よりも自分の感情だけで "これやりたくない、あれやりたくない"というのは3歳児とやっていることはほとんど一緒です。
私たちはもうそんなことをやっていい歳ではありません。
すべての言動において自分の意志をもって、責任を持つ必要があります。
私の考える「成人が明確な理由や根拠がなくても許されること」
それは「誰かを好きという気持ち」
好きな人を好きでいる理由や、どこが好きかという気持ちや理由です。
これに関してだけは明確な根拠や理由は必要ないと思っています。(真面目な話ですが、話がそれましたね。笑)
「やりたくない」という自分の気持ちを曖昧にするのではなく、「いやなことはいや」とはっきり言える自分でいることも大切です。
日本人は昔からYESマンと言われてきたように、自分にとってマイナスなことは言いませんし、あまり自分の意見を言いません。
でも一度きりの自分の人生です。
やりたくないことをやって生きていく人生より、やりたいことをやって生きていきたいと思いませんか?
まとめ:将来を決められないときは自分の中にある『やりたいこと』を考える
自分の将来を本気で考えるタイミングというのは、そう多くはありません。
私の学生時代には自分の将来なんて描けていませんでしたし、何がやりたいかなんてことも自分でさえも当時は分かっていませんでした。
でもそんなのは当たり前です。
社会にも出ていない、何にも経験したことがない、勉強しかしていないような学生に、これから先の自分の人生見据えて高校や大学を決めろという方が無理な話です。
そんなとき自分に問いかけるのが
- 一番大切にしたいことは何なのか
- やりたいことは何なのか
- いやなことは何なのか
そして、これらすべての主語は"自分"です。
この3本柱がしっかりとしていれば、どういう選択をしたとしても後悔はしないと思います。
当然ですが、私たちは成長や経験から「大切にしたいこと」「いやなこと」が変化していくことがあります。
でもそれで良いんです。それが普通なんです。私たちは感情のある、そして考えることのできる人間なんです。
人生を良くするのも悪くするのも自分自身。
きっとどんな選択も私たちの人生において無駄なことなんて1つもありません。
あなた自身が自分の最大最強の味方になってあげてください。